お客様からよくいただくご質問

Q&A


Q : 和装花嫁に最も似合う髪型は ?


A : 着物は日本髪と共に変化してきた歴史があります。髪型に合わせ、着物の着付けも形も変化しました。和装花嫁の髪型の基本は、ご自身の髪で日本髪(文金高島田)を結い上げることです(世界で最も美しく、完成されたヘアーデザインと評されています)。しかし、ご自身の生え際の形と毛の量、時間的な問題でなかなか難しい問題があります。したがって、花嫁姿を最も美しく表現するにはよく出来た文金高島田のかつらです。


Q : なぜ文金高島田ですか ?


A : 武家社会では、婚礼の作法は室町時代に定められ、その作法が今も基本にあります。髪型は高島田が基本です。武家社会では未婚の女性の髪型が高島田だからです。島田髷始まりは、江戸初期の歌舞役者の髪型とか、東海道の島田宿の遊女の髪型が始まりなどとの諸説があります。やがて、洗練され、髷を高く品良く結い上げた高島田として武家の未婚の女性の髪型として定着したようです。花嫁が結い上げる文金高島田は、初々しく品位ある形として特に高島田髷をさらに高く結い上げた髪型です。時に、徳川吉宗の時代に貨幣の通貨量を多くするため質を低下させる貨幣改鋳がありました。そのため当初インフレを招き物価が高騰しました。その小判の名は通称文金小判と呼ばれたそうです。そこで花嫁の髪型は島田髷の高さと文金小判の物価高にかけて文金高島田と名ずけられました。がこれもまた言われについては諸説あります。結婚後の髪型は丸髷となります。


Q : かつらは時代遅れでは ?


A : 花嫁かつら普及したのは昭和の初期です。それまでは地毛結い上げでした。まだまだ花嫁かつらの歴史は浅く現在進行形でどんどん進歩しています。
数年前から結婚式での衣装の洋装化が進みました。慌てた和装衣裳製造元が、髪型だけでも洋髪にすればと考えブライダル情報誌に大量にコマーシャルを掲載しました。これが現在の和装花嫁に影響を与えました。しかし問題は、花嫁に有るまじき品位、品格に欠落した髪型の横行です。挙式当日主役の花嫁が一番品位に欠ける、などにならないように心がけてください。ブライダル情報誌上に、今や文金高島田姿の和装花嫁は激減しました。誌上に取り上げられる機会が少なくなりましたが今も和装花嫁のトラディショナル・スタイルです。
髪型の洋髪化であれば根本的に着物の着付けの形、着物全体の質感も考え直さなければなりません。今は、バラバラです。
一刻も早く、品位、品格、完璧に完成された髪型高島田の凛とした美しさを見直してほしいものです。
(注意)今のブライダル情報誌の内容はユーザーに有益な情報ではありません。限りなく100%に近いクライアントに都合の良いコマーシャル、カタログ集です。タレントの派手な結婚式が報道されますが、安易に真似をしてはいけません。一般の方は、もっと品位、品格を考えてください。


Q : 花嫁かつらは、不自然ではないですか ?


A : メーカー、結髪師によって色々です。大手かつらメーカー(k社)を除き、結髪師の感性、技術力により大きな差があります。美容室、結髪師のホームページ等でイメージを確認してください。当工房では、特注の製品をさらに手を加え、生え際の美しさや形、重量、を調整します。したがって地髪結い上げに近い自然さがあります。


Q : 花嫁かつらは、誰でも似合いますか ?


A : 日本人ですから基本的に似合います。ただ使用するかつら、結い上げの形によって大きく変わります。予期せぬ不細工な顔になることもよくある事です。頭に入ったからOKのかつらでは似合いません。


Q : 花嫁かつらは、老けませんか ?


A : 老けません。花嫁の着物は打掛、振袖それぞれに質感があります。地髪結い上げでは、着物の華やかさに負け花嫁が老ける事がよく起こります。よく出来た花嫁かつらはそのような事はありません。


Q : 花嫁かつらは、重くないですか ?


A : 最近は軽くなりました。当工房が使用するかつらは、650g前後に調整しています。一世代前からすれば 1/2~1/3になりました。因にk社のかつらは600g以下です。ただ頭のフィット感で感じ方が変わります。重い、軽いは主観ですので個人により感じ方が違うようです。70%以上の方が「思ったより軽い」と言われますが、どのように思われていたかが解りません。


Q : 花嫁かつらは、痛くないですか ?


A : 頭の形、毛の量はお一人おひとり違います。したがって、かつらがフィットしなければ痛くなったり、動いたりします。慎重なかつら合わせでかつらを選ぶ必要があります。


Q : 花嫁かつらは、装着後動きませんか ?


A : かつら合わせでフィットしたかつらを選べば、激しい動きをしない限り動く事はありません。


Q : 花嫁かつらは、清潔ですか ?


A : 当工房では、かつらを返却していただいた時、アルコール等で消毒しています。


Q : 花嫁かつらは、臭くないですか ?


A : 手入れの悪いカビ臭い匂いは論外として、結髪にはびんつけと呼ばれる油を使用します。(落葉樹ハゼノキの実から生成した油に香料を添加)極めて良い香りです。相撲の力士や芸者さん、舞妓さんの香りです。しかし当工房では京都の老舗びんつけ製造元に極力香りをおさえたびんつけを特注しています。妊娠している方で香りに敏感な方がいらっしゃるからです。


Q : かつら合わせは必要ですか ?


A : 必要です。


Q : かつら合わせはどのような事をしますか ?


A : 顔の形、頭の形、毛の量はお一人おひとり違います。まず顔に似合う形をイメージし、頭の形と大きさ、髪の毛の量によりかつらを選びます。かつらのサイズはかつらの下地(髪の毛のまとめる)の作り方で変わります。当工房では担当美容室の方にかつらの下地を作っていただきます。かつらの大きさは、大きいものから小さいものまで基本的には7種類あります。それぞれの大きさで特注品もあり、大きさは内部で調整して選びますから通常ではほとんど問題は起こりません。当日使用するかつらの選定する事。また顔、身長に合った高島田の形、バランスを考える事が、かつら合わせです。かつら合わせ後、髪をカットやすくなどは、かつらが合わなくなるので美容室にご相談ください。


Q : 花嫁かつらの毛は何でできていますか ?


A : 人毛と化学繊維があります。当工房のかつらは人毛です。人毛は主に中国から輸入されているようですが、ご承知のように今の中国は近代化され女性も幼児期からショートヘアになり入手が困難のようです。以前NHKのドキュメンタリー番組で髪の毛ブローカーが農村で髪の毛を買い取る場面を放送していました。農家の女将さんが自分の娘を幼児期からのばした髪の毛を売っていました。髪の毛ブローカーは、髪の毛が細いの量が足らないの難癖を付け買値をたたく、農家の女将は、大声を出し罵る。そんな番組でした。かつらに使用する髪の毛は長さとある程度の太さ必要で、いずれ入手不可能になることでしょう。余談ですが輸入された髪の毛は太さと長さによって選別されます。その後、脱色、カラー、トリートメントの後、かつら製造メーカーへ納品されます。


Q : 花嫁かつらの毛の色は何色ですか ?


A : かつらの髪の毛の色は色々あります。当工房の使用するかつらの色は、若干の茶色がかった色をメインに、それよりも少し明るい色を使用しています。髪の毛の色と、顔立ち、化粧は大きく関連しています。歌舞伎役者か、芸者さんの様に徹底した白塗りには黒色の髪の毛が似合います。黒、白、紅色の高コントラストはよく似合います。現在の花嫁様の化粧は、もっと自然ですので全体にコントラストをおさえた色合いが似合います。また、髪の毛の色は、顔立ちに影響を与えます。黒髪は、たいそう美しいのですが顔立ちをきりっときつめに見せます。花嫁様の顔立ちによっては少し明るめの色が優しく,自然に見せる事は当然の事です。ハリウッドスターの金髪が多いのは、光が金髪に反射し顔を明るく優しく見せるため染めている人が多いいからです。話はそれますがマリリン・モンローの髪の色は、金髪でなく褐色でした。当工房では黒色のかつらは使用していません。

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